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TOP-コラム-FP2級を独学1ヶ月で合格した私の勉強方法【実録】

私はFP2級の資格を独学1ヶ月で取得しました。効率的に学習できる参考書などを使いながら、計画的に勉強できたと思います。

どの参考書を使ってどんな勉強法をしたのか、試験時の様子、実際にFP2級を取得したメリット、また反省点もご紹介します。

1ヶ月あれば合格できる資格ですので、ぜひ参考にしてみてください。

【準備編】FP2級の受験の準備

FP2級の受験資格

FP2級を一般の人がいきなり受験をすることはできません。受験資格があるため、FP3級を持っていない場合は確認が必要です。

私が受験した金融財政事情研究会(きんざい)のFP2級受験資格は以下のようになっています。

  1. 3級技能検定の合格者
  2. FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  3. 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  4. 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

日本FP協会で受験する場合も上記と同じ受験資格になります。

「実務経験」とは?

私は「FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者」として受験しました。当時疑問だったのは「国税専門官の仕事って実務経験に該当するの?」という点です。

私は当時国税専門官として税務調査などをしていました。ネットで調べても分からなかったのでとりあえず実務経験ありで記入したところ、ちゃんと受験票が届きました。

日本FP協会のHPによると、実務経験については「自己申告」となっているので、自身での判断が重要なのでしょう。

日本FP協会か金融財政事情研究会(きんざい)どっちで受ける?

FP2級を受験する際の疑問は、同じ資格でも主催しているところが2団体あってどっちで受けるのが良いかという点です。

FP2級はどっちの方が権威性があるのか?ネットで調べてみると、当時は何となくきんざいの方が権威性があるのでは?ぐらいの情報があったため、私はきんざいを選びました。おそらく今ではほとんどどちらも同格だと思いますが、未だによく分かりません。

日本FP協会、きんざいどちらも試験日程と受験費用は同じですが、試験会場は異なります。それぞれのHPで過去の実施会場を公開しています。

学科試験は同一試験問題です。実技試験は日本FP協会では選択科目がありませんが、きんざいは4つの科目から選択受験します。

FP2級の学科と実技とは

FP2級は学科と実技の試験に分かれています。きんざいと日本FP協会で問題内容は異なりますが、日程や学科の出題方式は統一されています。

【学科試験】(同一試験)
マークシート形式(4択)60問出題(合格ライン36点/60点満点)
10:00~12:00(120分)

実技試験(きんざい)
記述式による筆記 事例形式5題(合格ライン30点/50点満点)
13:30~15:00(90分)
※科目は個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務から選択受験

実技試験(日本FP協会)
筆記(記述式)40問 (合格ライン60点/100点満点)
13:30~15:00(90分)
※科目は資産設計提案業務のみ。

学科と実技、どちらもペーパー方式のテストです。学科はきんざい、日本FP協会とも同一の試験内容です。午前に学科(マークシート)、午後に実技(筆記)の試験が行われます。

きんざい・日本FP協会の共通の事項として、学科・実技の一方だけ合格すると「一部合格者」として合格した試験実施日の翌々年度末まで免除できます。

学科のみ・実技のみで受験することも可能ですが、よっぽど自信がない場合以外は同時の受験で良いと思います。実技は学科より計算が増えるのと、記述式なので多少難易度は高いかもしれませんが、学科とそこまで大差ありません。

※2級FP技能検定は2025年4月1日(火)よりCBT方式で実施される予定です。
CBTとは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、パソコンで受験する方式の試験です。年間通じて試験日程や会場を自分で選んで受験できます。受験申込みや合否確認もネットで完結します。

きんざい実技の選択科目

きんざいの実技試験は、以下の4つの科目から選択します。

  • 個人資産相談業務
  • 中小事業主資産相談業務
  • 生保顧客資産相談業務
  • 損保顧客資産相談業務

日本FP協会で受験する場合は選択肢がありません。
私はきんざいで「個人資産相談業務」を受験しました。きんざいの実技は、自身の仕事内容や得意分野、これからやりたい仕事などで選択科目を決めたら良いと思います。難易度の差は特にないと思います。

AFP・CFPとは

日本FP協会のみ、国家資格の『FP技能士』とは別に、民間資格として『AFP』『CFP』という資格があります。AFPはFP2級、CFPはFP1級と同等です。

FP資格との違いは、知識を常にブラッシュアップしているという前提で、資格更新のために定期的に「継続教育」と呼ばれる手続きが必要です。継続教育そのものは簡単にパスできます。

AFPは、FP2級に受かれば「認定研修」と呼ばれる簡単な単位履修と提案書作成だけで取得できます。こちらも簡単にパスできます。

【メリット】

AFPやCFPを取得すれば日本FP協会が主催する所持者限定のイベントやセミナー、SG(スタディグループ)と呼ばれる勉強会にも参加できるようになります。人脈づくりができる、現役の人から生の情報を聞けるという観点では、資格維持費分のメリットは十分あるでしょう。

【デメリット】

日本FP協会の会員費などの資格維持費がかかります。AFPの場合は入会金10,000円(初年度のみ)、年会費12,000円(毎年発生)、さらに継続教育の単位取得費用(取得方法により金額は異なる)が発生します。権威性だけで言うと、私の感覚ではCFPはともかく、AFPはさほど対外的な権威性はないかと思います。

FP2級受験にかかる費用

FP2級を受験すると、およそ16,700円ほどの費用がかかります。

受験費用(学科+実技) 11,700円
FP2級参考書      約2,000円
FP2級過去問題集    約2,000円
試験会場までの交通費 約1,000円

合計         約16,700円

電卓がない場合は、電卓費用がプラス2,000円ほど必要です。また、試験会場では腕時計が必要です。音の出るもの、通信機能があるものは使えません。私は別の試験で、当日に腕時計がなく慌てたことがあるのでご注意ください。

FP2級で使った参考書と過去問題集

【参考書】
スッキリわかる FP技能士2級・AFP テキスト+問題集
https://books.rakuten.co.jp/rb/17813858/?l-id=search-c-item-img-01

【過去問】
スッキリとける過去+予想問題 FP技能士2級・AFP
https://books.rakuten.co.jp/rb/17813837/?l-id=search-c-item-text-01

私は当時から発売されているTAC出版のスッキリわかるシリーズFP2級の参考書と過去問を使いました。毎年最新バージョンに更新しながら発売され続けています。

「TAC出版」は昔から資格の学校として人気のあるTACの出版社です。FPの本は他にも多数出ていますが、私には「スッキリわかる」が合っていました。

この参考書の特徴は、無駄な情報がそぎ落とされ、合格に必要な学習が図解などで効率的に学べる点です。難しい解説もなく、初心者でも分かりやすい本です。

スッキリわかるシリーズの参考書・過去問セットさえあれば独学1ヶ月合格に十分だと思います。

FP2級の勉強時間

独学の場合、1日3時間の勉強で1ヶ月あれば十分合格できると思います。

私がFP2級に合格するまでにかかった勉強期間は独学で約1ヶ月です。平日のスキマ時間を使って1日4~5時間ほど勉強しました。だらだらと時間を使っていたので、凝縮すると2~3時間かと思います。詳細は後の【勉強編】でもお話します。

FP2級は計算問題もありますが、暗記の範囲が多めです。そのため机に向かわなくても本を読める状況なら勉強できます。

当時の私はFP2級の1/3程度は勉強せずとも大体理解できました。全く知識がない場合は少し大変かもしれませんが、1ヶ月あれば合格は可能だと思います。

FP2級の難易度

FP2級は独学1ヶ月で十分合格できる難易度です。FP2級の受験資格がある人は、すでにある程度の知識があるため、難易度はさほど高く感じないと思います。金融系資格の中では中級程度の感覚です。

暗記は多いですが、計算は一部しかありませんので、文系で数学が苦手でも問題なく合格できます。

とても個人的な感想ですが、私の所持資格と難易度を比較すると、

秘書検定2級≪FP2級<簿記2級=貸金業務取扱主任者≪≪宅建

といった具合です。以下、感想を添えておきます。

  • 【FP2級と秘書検定2級】FP2級の方が暗記量が多く大変
  • 【FP2級と簿記2級】簿記の方が演習量が多く時間が必要。FPは暗記中心のため少なく済む
  • 【FP2級と貸金業務取扱主任者】貸金の方が暗記内容が複雑で少し難しい。
  • 【FP2級と宅建】宅建の方が難しい。比較にならないぐらい宅建は暗記が多く難しい

FP2級の受験に必要なもの

  • 参考書
  • 過去問題
  • 電卓

FP2級の受験で事前に用意するものはこれだけです。私の場合は問題集と参考書は先に紹介したTAC出版のスッキリシリーズを各一冊ずつ用意しました。

意外と大事なのが電卓のクオリティです。電卓は値段で使い心地が変わるので、ある程度良いものを買いましょう。液晶部分の角度をつけられるタイプがおすすめです。

【勉強編】独学1ヶ月で合格したFP2級の勉強方法

実際に勉強した手順

参考書&過去問1回転~参考書読んでじっくり

まずそれぞれのセクションごとに、『TACスッキリわかるFP2級』参考書(テキスト)をマーカー等でチェックしながらさらっと読みます。テキストには問題も少し付いているので、読んだ部分の問題も解きます。

ある程度頭に入ったら次は過去問集に移り、そのセクションの過去問を解く。といった方法です。解けない場合はすぐに解答を確認して解説まで読みます。

もちろん一度読んだぐらいでは全く頭に入らず記憶もあいまいで、その時点ではほぼ理解できていません。それでもとりあえずこの方法で無理やり過去問題集を一冊終わらせてしまいます。

過去問2回転目~とりあえず解く

次は参考書を読まずに直接過去問を解いていきます。分からない部分や間違えた部分は、参考書や解答の解説で内容を確認します。

この時点でもほぼ理解してない状態ですが、それでもあえて2回目は参考書を読まずにいきなり過去問を解きます。

理由は単に活字が苦手ということもありますが、問題を解くというアウトプット行為により活字を追うより確実に定着していると感じるためです。

過去問3回転目~○×印で抽出

過去問も3回転目になるとだいぶ解けるようになってきます。自分の苦手な問題もだんだん把握できるようになります。この時点で以下の設問(回答の選択肢)の頭にバツ印を入れます。

  • 間違えた設問
  • 分からない設問
  • 答えは合っていたけど理解してない設問

ここで大事なポイントは各問題ごとにバツ印を入れるのではなく、必ず問題のすべての選択肢ごとにチェックする点です。

試験はマークシート4択方式で、過去問で出た選択肢が形を変えて次の試験に出題されるため、選択肢ごとに過去問を理解しなければなりません。

受験界では常識ですが、私のように勉強慣れしてない人にとって知らなかった中でも特に大事な情報ですのでぜひ覚えておいてください。

過去問4回転目以降~苦手部分の克服

時間短縮のため、ここからは苦手な部分のみ集中して勉強します。過去問に自分でバツ印をつけた部分のみ解いていきます。ここで間違えた時はさらにバツ印をつけていくと自分が特に苦手な部分があぶり出されるので、徹底フォーカスして何度も解いて克服します。

最終仕上げ~記憶の定着化

苦手な部分がある程度マスターできたら、再度始めからすべての過去問を解きます。すると前は完璧だったはずの問題を間違えたりもします。

人の記憶力は曖昧なので一度覚えても忘れます。あえてリセットしてすべての問題を最初から解いて、自分の理解度をあらためて確認します。

試験直前の勉強方法

この時点でほぼ過去問マスターということになり、合格はかなり近くなっています。苦手な部分を中心に再確認すれば良いと思います。

覚えられない部分だけをメモしておくこともおすすめです。時間があれば市販の直前対策や予想問題集などを解くといいのかもしれませんが、FP2級でそこまでする必要はないと思います。

経験上、余分な情報を入れ込むより「過去問1冊を完璧に解く」方が合格に近づくと思います。

試験本番に間に合わない人のための勉強方法

試験まで時間がなく苦手克服が済んでない場合は、苦手部分をノートにまとめる「レジュメ方式」が断然おすすめです。時間がない時は試験直前にレジュメを眺める方法がとても効果的です。

きれいにまとまっていなくても、とりあえず殴り書きで苦手部分だけを書いて直前まで暗記してください。暗記カードのような1問1答方式でも良いでしょう。

私はCFP受験のとき、試験当日の休憩1時間でレジュメを作って暗記し、合格できました。たとえ時間がなくても、ぎりぎりまで諦めなければ合格できます。

【試験編】FP2級の試験本番の雰囲気や直前の過ごし方

試験当日の持ち物

日本FP協会によると、試験当日は以下のものを持参するよう書かれています。

  • 受検票(本人確認書類に顔写真がない場合、証明写真を貼付)
  • 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
  • 筆記用具(HBの鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)
  • 計算機
  • 腕時計(音の出るもの、通信機能を有するものは不可)

筆記用具は予備があると安心です。
必須ではありませんが、以下のものもあれば安心できます。

  • お昼ごはん(午前から午後まで試験があるため)
  • 手軽に食べられるおやつ
  • 水分
  • 現金、お財布
  • 自分でまとめたノートやメモ

FP2級の試験会場の雰囲気

本番のFP2級試験会場は大学の講堂でした。広々していて受験生もたくさんいます。席はあるのに欠席する人や、明らかに記念受験と見られる人も多くいました。

試験では緊張しないよう、服装をゆるくしたり、直前に内容をチェックできる確認シートなどを用意すると良いと思います。

FP2級の試験直前の過ごし方

お腹が鳴るかも!と考えると試験に集中できないので、チョコなどの小さいおやつの持参をおすすめします。私は試験前にアルフォートを食べました。

資格試験では、試験の直前に参考書を眺めている受験生が多い印象です。ですがページ数の多い参考書よりも、自分でコンパクトにまとめたレジュメを直前に確認する方が効果が高いと思います。

FP2級の試験の実際の内容

試験内容はやはり過去問が中心でした。過去問の応用のような感じの内容です。試験は時間との勝負なので、分からない問題は「?」マークをつけておいてどんどん解いていきます。時間が余ったら分からない問題をあらためて解き直します。

マークシートへの記入は残り15分時点

マークシートへは残り時間10~15分の時点でまとめて記入しました。その方が効率的でマークミスも減るような気がするからです。私はどの試験でもマークシートは最後に記入しています。

マークシートに記入しながら、同時に軽く問題の見直しもします。最後はマークミスがないかどうか2回ほど確認し、さらに余った時間で不安な問題を再確認しました。

【合否発表編】FP2級を取得したメリットや反省点

FP2級の合格発表

合格発表は約1ヶ月後にネット上で確認できます。多くの試験でも同様ですが、FP2級は合格発表を待つまでもなく、翌日の解答速報で合否がほぼ把握できます。

私は自己採点で合格が分かっていたので安心できました。マークミスも完璧にチェックしていたことも良かったです。マークミスの確認が甘いと自己採点で合格しても発表まで気が抜けません。

取って良かったFP2級

何となく取ったFP2級ですが、今では本当に取って良かったと思っています。当時は公務員だったので給料も変わらず、ただ職場で上司に褒められた程度です。(民間では手当が出る職場もあるようです)

ただその後になって、CFPやFP1級に挑戦したり、その合格が自信になり宅建など別の資格も取得しました。FPは何につながるか分からない資格です。私の場合はFP2級の取得をきっかけとして、現在の仕事につながっています。

また日本FP協会の会員になったことで人との交流が広がったり、FPとしての情報を得られたりと多くのメリットがありました。

一例ですが、自分の住宅ローンでは「元利均等返済」ではなく「元金均等返済」にしました。仕事だけでなく、プライベートでもささいなところでFPの知識が役立っていると感じます。

社内FPという生き方

私の話ではありませんが、FP2級を取得するメリットとして「社内FP」という活用方法があるようです。日本FP協会の会員イベントで、会社員をしながらFPの資格を取り、そのまま社内FPになった方のお話を聞きました。

社内FPになったことでこれまでと違って会社に媚びない、依存しない生き方ができるようになったということです。やはり資格を取るのも大事ですし、活かし方も重要だと感じました。

試験の反省点

私の一番の反省点は、直近の過去問を確認していなかった点です。合格したから結果オーライですが、私が当時使った過去問は購入したタイミングが悪く、直近の過去問が含まれていませんでした。

1年に3回あるFP2級の試験は、毎年発行の過去問の中ではどうしても直近分が掲載できません。これが意外と致命的で、当時時流だった金の価格に関する実技の大きな設問をまるまる落としてしまいました。

最新の過去問はネットでも公開されていますので、手持ちの参考書に含まれていない場合は必ず自分で確認してください。これは独学の唯一のデメリットと言えるでしょう。

FP2級の勉強方法まとめとこれから受験するあなたへ

過去問を解く

FP2級の勉強は最初はかなり難しく感じると思います。でも結局やることはひとつで、諦めずに過去問を解くことです。続けていれば必ず合格できる資格です。スクールに通う人も独学派も、最終的にはいかに過去問を完璧に解いたか?で合否が分かれます。

目標をもって取り組む

「◯日までに過去問2回転する」「1日◯問は必ず解く」など具体的な目標を持って取り組むと良いと思います。参考書を開いて「私には無理だ…」と思わず、ぜひトライしてみてください。私も最初はそう感じましたが、諦めずにやれば必ず合格できます。