年金受け取り銀行口座おすすめランキング[2022年]金融機関のサービスを比較
公的年金を受給できる年齢に達した年に、日本年金機構から年金請求書などの書類が郵送されます。
請求書には年金を振り込んでもらうための金融機関を一つ決めて記載する必要があります。
年金を顔なじみの金融機関で受け取る方法もよいですが、現金を引き出す際の利便性や、年金受取りでお得なサービスを行っている金融機関もあります。
せっかく受け取ることができる大切な年金ですから、少しでも自分にとって有利な金融機関で受け取るようにしましょう。
こちらのページでは、年金受給の概要、受け取れる金融機関の特徴やサービス、おすすめの金融機関を紹介しています。
受け取れる公的年金の種類
公的年金は20歳になると全員が加入する必要がある社会保障制度です。
日本で受け取ることができる公的年金は、国民年金と厚生年金の2種類があります。
国民年金
公的年金は2階建ての構造になっていて、1階の部分に相当するのが「国民年金」です。
国民年金は20歳から60歳まで加入して、基準となる65歳から「老齢基礎年金」を受給します。
加入するのは第1号被保険者で、自営業者とその配偶者、20歳以上の学生、会社員や公務員の配偶者である主婦や主夫などです。
厚生年金
「厚生年金」は2階建て構造の2階部分に相当し、国民年金に上乗せされる形となっています。
加入年齢や期間、受給年齢は基本的には国民年金と同様で、受給年齢になると「老齢厚生年金」を受給します。
会社員や公務員などの第2号被保険者が加入します。
その他の公的年金
国民年金・厚生年金の他に、共済年金等の老齢年金、遺族年金、障害年金などの年金も受給対象の場合には受け取ることが可能です。
公的年金は何歳から受け取れるのか
国民年金、厚生年金保険ともに、基本的には65歳から受け取りを開始します。
(引用:morningstar.co.jp)
65歳から受給する以外には、60歳~64歳へ受給年齢を早めることができる「繰り上げ受給」と、66歳~70歳へ受給年齢を遅らせることができる「繰り下げ受給」も選ぶことが可能です。
公的年金の受取金額
老齢基礎年金の受給額
老齢基礎年金の受給額は、下記の計算式で行います
779,300円×(保険料納付済期間の月数/480ヶ月)
20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた場合、65歳から満額の779,300円が支給されます。
厚生労働省が発表した平成30年度の年金額によると、国民年金から支給される老齢基礎年金は、20歳から60歳まで40年間保険料を支払った人で、1人1カ月6万4941円となっています。
老齢厚生年金の受給額
厚生年金保険に加入していた期間が1か月以上ある場合、老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金が受給できます
老齢厚生年金の受給額は、厚生年金保険に加入していた期間やその期間の給与の平均額と賞与の平均額などをもとにして計算されます。
平成15年3月までとそれ以降で、受給金額の計算式が変更になっているので、自分で金額を計算するのは手間がかかってしまいます。
モーニングスターの年金シミュレーションなどを利用すると便利です。
計算の際には、年金の加入期間の入力などが必要なので、事前に記録を用意しておきましょう。
厚生労働省が発表した平成30年度の年金額によると、厚生年金から支給される老齢厚生年金は、夫婦2人分の老齢基礎年金を含んだ標準的な年金額で月額22万1277円となっています。
年金を受け取れる金融機関
年金の受取が可能な金融機関は、おもに下記の種類があります。
銀行、ゆうちょ銀行(郵便局)、ネット銀行、信用金庫、農協、信用組合、労働金庫
それぞれの金融機関で、本店・支店の数やATMの数、年金受取りでお得になるサービスなどが異なります。
比較できるサービスを紹介しますので、金融機関比較の参考にされてください。
受け取り金融機関で比較できるサービス
1.ATM利用手数料が無料になる
クレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレスサービスが広がっていますが、まだまだ現金しか使えない店舗が多いのが現状です。
大きな金額ではなく、少額をこまめに引き出して財布に入れておきたいという方も多いのではないでしょうか?
現金の引き出しは、金融機関の店舗やATM、提携ATMが身近にあると便利に利用できます。
また、ATMが時間外でも利用手数料が無料になるサービスを提供していれば、ムダな手数料を支払わずに済みます。
金融機関選択の第1のポイントは、金融機関の店舗や支店の数、提携ATMの数が多いこと。ATM手数料が無料で使える機会が多いことです。
2.ポイントがもらえる
年金の自動受け取りを行うことで、ポイントが貯まるサービスを行っている金融機関があります。
独自ポイントを付与している銀行もありますし、楽天銀行のように楽天スーパーポイントを貯めることができる銀行もあります。
また、イオン銀行の場合は、年金を受け取る事でイオン銀行Myステージのランクをアップ出来るようになります。
一定以上のイオン銀行スコアになると、普通預金の金利アップや、ATM入出金の手数料、他行への振込手数料が無料になるなどの特典があります。
金融機関選択の第2のポイントは、ポイントを貯めるサービスでお得に活用できるかです。
3.預金金利がアップ
地方銀行や信用金庫などでは、普通預金や定期預金の金利がアップされるサービスを行っています。
各金融機関で年金を自動受け取りした場合、通常金利にプラスして特別な金利が付与される「年金定期預金」などの商品があります。
定期預金の場合、金利が0.1%~1.0%程、預金期間は1ヶ月~5年となっています。
自宅の近隣に、金融機関の本店や支店がない場合、活用するのは難しいかも知れませんが、ネット銀行のキャンペーンなどをチェックしてみましょう。
金融機関選択の第3のポイントは、ポイントを貯めるサービスでお得に活用できるかです。
年金受取り銀行口座おすすめランキング[2022年]
1.イオン銀行
イオン銀行のスペック(2022/1/1現在)
店舗数 | 140ヶ所 |
---|---|
設置ATM数 | 6,000台 |
提携ATM | 約53,000台 |
ポイントサービス | ◎ |
イオン銀行ATM手数料
24時間365日、手数料完全無料なので時間外手数料がかかりません。
提携ATM出金手数料
入出金手数料が無料で使えるATMは日本全国に約55,000台と豊富。
みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | ゆうちょ銀行 |
---|---|---|---|
平日8:45-18:00 無料、その他 110円 | 平日8:45-18:00 110円、その他 220円 | ||
セブンイレブン
(セブン銀行) |
ローソン |
ファミリーマート
(E-net) |
ミニストップ
(イオン銀行) |
- |
平日8:45-18:00 110円、その他 216円 |
24時間365日
何回でも無料 |
イオン銀行 おすすめポイント
イオン銀行で受け取った年金は、イオン銀行のATMで365日いつでも手数料無料で引き出しが可能です。
イオン銀行Myステージでは、利用に応じて「イオン銀行スコア」が貯まり、貯まった点数に応じたステージが適用されます。ステージのランクによって他行ATM入出金手数料や他行宛振込の手数料が一定回数無料になるなどの特典が受けられます。年金受取もイオン銀行Myステージの対象となっていて、イオン銀行で公的年金を受け取るとイオン銀行スコアが30点加点となります。
イオン銀行は、クレジット機能付きキャッシュカードの「イオンカードセレクト」を持っていると、イオン銀行を利用するたびにWAONポイントが貯まるという特典があります。貯まったポイントは電子マネーとしてイオンで使用することができます。
さらにイオン銀行Myステージ特典として、普通預金の金利が最大で年0.10%という好金利。メガバンクの100倍の金利になっています。
2.楽天銀行
・他行への振込手数料が3回無料
・楽天スーパーポイントが貯まる
・提携ATMは日本全国に9万台
・ATM手数料は最大で月7回まで無料
楽天銀行のスペック(2021/3/22現在)
店舗数 | - |
---|---|
設置ATM数 | - |
提携ATM | 約90,000台 |
ポイントサービス | ◎ |
提携ATM出金手数料
入出金手数料が無料で使えるATMは日本全国に約90,000台があります。
みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | ゆうちょ銀行 |
---|---|---|---|
275円 | - | 275円 | |
セブンイレブン
(セブン銀行) |
ローソン |
ファミリーマート
(E-net) |
ミニストップ
(イオン銀行) |
220円 |
275円 | 220円 |
楽天スーパーポイントのハッピープログラムを利用することで、ATM手数料が最大で月に7回まで無料で利用が可能です。
楽天銀行で公的年金を受け取った場合、他行への振込手数料が3回無料で利用することができます。
楽天銀行 おすすめポイント
楽天銀行は実店舗や専用のATMがありませんが、日本全国にある提携ATMの約9万台を利用することができます。
通常はATMの利用手数料がかかってしまいますが、楽天スーパーポイントのハッピープログラムを利用することで、最大で月に7回までATM手数料を無料で利用することができます。
3.住信SBIネット銀行

・ランクアップでATM利用が最大15回無料
・年金受取りでスマプロポイントが貯まる
・SBIハイブリッド預金で普通預金金利がアップ
・他行への振り込みが月15回まで手数料0円
住信SBIネット銀行のスペック(2021/3/22現在)
店舗数 | - |
---|---|
設置ATM数 | - |
提携ATM | 約86,000台 |
ポイントサービス | ○ |
住信SBIネット銀行ATM手数料
- | ランク4 | ランク3 | ランク2 | ランク1 |
---|---|---|---|---|
預入れ | 無料 | |||
引出し |
月15回無料 |
月7回無料 |
月5回無料 |
月2回無料 |
残高照会 | 無料 |
スマートプログラムランク判定条件
提携ATM出金手数料
入出金手数料が無料で使えるATMは日本全国に約86,000台。
みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | ゆうちょ銀行 |
---|---|---|---|
- |
ランクに応じて合計で
月2~15回無料
以降は1回110(税込) |
||
セブンイレブン
(セブン銀行) |
ローソン |
ファミリーマート
(E-net) |
ミニストップ
(イオン銀行) |
ランクに応じて合計で月2~15回無料 |
住信SBIネット銀行 おすすめポイント
住信SBIネット銀行は、商品やサービスの利用でポイントが貯まって、ランク制度で優遇を受けられるスマートプログラムが用意されています。
30歳以上の方の場合は、預金残高が300万以上、または、サービスの利用が3種類以上を利用というハードルが高いのがデメリットですが、ランクに応じて月7回~15回、ATM利用手数料や他の金融機関への振込手数料が無料となります。
4.ゆうちょ銀行
・ゆうちょATMは365日、引き出し手数料無料
・窓口は日本全国に約24,000店舗
・ゆうちょATMは約28,800台
・口座間送金は月1回無料
ゆうちょ銀行のスペック(2021/3/22現在)
店舗数 | 24,060店舗 |
---|---|
設置ATM数 | 約28,000台 |
提携ATM | 約53,000台 |
ポイントサービス | ☓ |
ゆうちょ銀行ATM手数料
24時間365日、手数料完全無料なので時間外手数料がかかりません。
提携ATM出金手数料
ゆうちょ銀行のカードを提携ATMで利用する場合には、必ず手数料が発生します。
取扱内容 | 利用時間 | 手数料 |
---|---|---|
預入または払戻し | [平日]8:45~18:00 | 1回につき110円 |
[土曜日]9:00~14:00 | ||
上記以外(休日を含みます) | 1回につき220円 |
ゆうちょ銀行 おすすめポイント
ゆうちょ銀行の大きなメリットは、日本全国に約24,000店舗を展開していることです。すべての都道府県に郵便局がありますので、旅行中などでもATMを見つけやすいでしょう。
一方、ポイントサービスや預金金利のアップといったサービスを行っていないのが残念なポイントです。
年金受け取り銀行口座おすすめランキング まとめ
年金受取り銀行口座おすすめランキングでは、4つの金融機関を紹介しましたが、信用金庫、信用組合、ろうきんなどでは、キャンペーンなどで預金金利をアップしている場合もありますので、そちらもチェックしてみるとよいでしょう。
当サイトでは、年金受け取りの銀行口座として「イオン銀行」をおすすめしています。
イオン銀行のATMが365日手数料無料で利用できますし、平日の日中であればみずほ銀行や三菱UFJ銀行などメガバンクのATMも無料で利用することができます。
イオン銀行の店舗は、土曜・日曜、祝日はもちろん、年末・正月三が日やゴールデンウィークを含めて、毎日午前9時から午後9時まで営業しているので、手続きなども便利に行なえます。
通常の銀行は平日の9時から15時までしか営業していませんので、営業時間には大きな差があります。
さらに、イオンセレクトカードを持っていれば、毎月20日、30日は買い物代金がすべて5%オフになるメリットもあります。
預金金利が0.001%という時に、5%オフというのは大きな魅力です。
期間限定のキャンペーン情報
イオン銀行 |
申込期間:2022年2月11日~5月10日 |
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